教科書に載ってみたいな日記

教科書にいつか載りたい人が綴る、軽快ラブコメディみたいな、ってかそうでありたい日記でございます。

ぜんざいフェイント

まーた日付またいだよ。

 

もうまたぎにまたいでるな。

 

日付高速シザースだ。

 

別に速くはねえか。

 

 

いやー僕ね、ファミレスでホールのバイトしてるんですよ。

 

ホールってケーキとかのホールじゃないですよ?接客の方です接客の方。

 

で、まあいつものように料理運んだり下げたりしてたわけですけども、この時期になるとお客さんも少しあったかいものが食べたくなるんでしょうね。

ぜんざいを頼まれたお客さんが1組いまして。

 

まあ言ってもファミレスなので一から作るわけでもなく市販のぜんざいを湯煎して出すだけです。

 

で湯煎はキッチンの仕事なんですね。

 

時間帯的に店もガラガラで注文はそのぜんざいのみ。

 

そしてキッチンには頼れる店長。

 

これは勝ち試合。2ストライク。

あとは外に曲がる変化球でゲームセット。

 

もう阪神園芸のみなさんが死んだような目でマウンドを見つめてます。

 

監督も時計とかをリュックにしまってます。

 

そんくらいの終了ムード。

 

でもなかなかぜんざいが出てこない。

 

それどころか店長はちょっとスマホいじってる。

 

まあ店長には店長なりのリズムがあるだろうし。

俺はキッチンのことなんて何一つわかんないからここで急かすのは違うやろうし。

 

というわけでリッチな犬くらい健気に待つわけですが、まあ出てこない。

 

お客さんの方チラッと見るとまだ顔は涼しげだけどちょっとだけ足が揺れ出してる。

 

Twitterとかでよく見る、アヒルはのんびり泳いでそうなのに水面下ではめっちゃ動いてる図、みたいになってる。

 

これはマズイ。

 

もしかすると爆弾が落ちかねない。

 

もう少しで帰れるのに最後の最後にそれはごめんだ。

 

と思い、すぐさま店長に「ぜんざいまだですか?」と尋ねる。

 

正直言うと俺はてっきり店長がぜんざいの存在を忘れてるんだと思ってた。

 

てか完全にそうなのよ。

 

だから「あーごめん!」みたいなノリでくるかと思った。

 

普段優しいし。

 

ただ、その予想は大きく外れることとなる。

 

返ってきた言葉。それは。

 

 

 

「ぜんざい必要やったんや」

 

 

 

衝撃だった。

 

いや、当たり前やろ。

 

なんのために作ったんや。

 

俺が個人的にぜんざいを湯煎してほしいと思ってたんか。

 

別にぜんざいフェチとちゃうぞ!

 

そんな猛烈なツッコミを心の中でしつつ、「こういう言い訳の仕方もあるんだ。」とまた一つ勉強した俺であった。

 

めでたしめでたし。

 

 

めでたし一句!

 

「人生は  その手で変える  いつだって」

 

M-1の煽り最高すぎやん。

 

ウルフルズがしっくりきすぎんのよ。

 

 

多分、人は悔しさとか衝動を感じた頃の自分を正当化するためにまた歩き出すのだろうな。