教科書に載ってみたいな日記

教科書にいつか載りたい人が綴る、軽快ラブコメディみたいな、ってかそうでありたい日記でございます。

レモンだけにね。

あと7時間後くらいにはこの家を出てるわけだが、まだ全然実感が湧かない。

 

というか何か溢れ出る感情みたいなものがない。

 

思えば地元に何か深い思い入れがあったわけでもない。

 

女の子とデートとかもしてないし、行きつけのめちゃくちゃうまい定食屋とかもない。

 

かといって何もないってほど思い出がないわけでもない。

 

近くには県外から人が来るくらい美味いけど、一年に3回くらいしか行かないつけ麺屋があるし、友達といろんなところをチャリで爆走したのも覚えてる。

 

なんだこの中途半端な感じ。

 

この街で何かを得たわけでもなく、何かを失ったわけでもないこの感じ。

 

たしかにあった方がいいんだろうけど、でも教科書に載ってたら太字とかで誇張されてるわけじゃなくて右下の知らないキャラクターに説明されてる注釈くらいの存在でしかない感じ。

 

バンドで言えば3人目のギターくらいの感じ。

 

唐揚げで言えばレモンくらいの感じ。

 

そのくらいにあってもなくてもいいような、でもあった方が良いんだろうなとは思わせるくらいのポジションの思い出達しかないんだよ。

 

まあレモンだけに、思い出は酸っぱいものなんですかね。