教科書に載ってみたいな日記

教科書にいつか載りたい人が綴る、軽快ラブコメディみたいな、ってかそうでありたい日記でございます。

幽霊と話せる

ワード:幽霊、眼帯、忍者

 

(1)昔の人ってすごくない?

 

(2)え、なんで?

 

(1)だって今みたいな便利なものが無くても同じように生活してたんだよ?車なしで遠出してたしクレーンなしで城作ってたんだから。

 

(2)あーまあ確かにな。あ、じゃあ俺の特殊能力使って偉大な先人たちと喋ってみる?

 

(1)え、そんなことできるの!?特殊能力ってことは霊を体に降ろしたり!?

 

(2)いや、俺そこらへん歩いてる幽霊と会話できるから、喋りたい偉人言ってくれたらこの世界のどこかから探し出して通訳してあげる。

 

(1)いやいや過程が長えわ。目的達成まで遠くない?

 

(2)まあでもこれしか方法ないからなあ。まあとりあえず会いたい人教えてよ。

 

(1)あーそう?わかった。じゃあ俺地図とか見るの好きだから伊能忠敬は?

 

(2)いや忍者か!

 

(1)どういうこと?違うけど。

 

(2)だって伊能タタタタッ!って言うから。

 

(1)いや言ってないよ!伊能忠敬!俺が言ってるのは伊能忠敬だから。

 

(2)なんだ伊能忠敬ね。あ、そこいるわ。

 

(1)え、そんな近くにいる!?

 

(2)ずっと見られてた。

 

(1)ずっと見られてた!?どんな状況だよ。でもちょうどいいじゃん。ちょっと話させてよ。

 

(2)あ、でも今測ってるわ。

 

(1)え、測ってる?まだ測量してんのあの人。

 

(2)あーいやいや、そっちの測ってるじゃなくて。ラグビーのハカってるね。

 

(1)なんでだよ。なんであんなジジイがあの世でラグビーに目覚めるんだよ。ありえねえだろ。

 

(2)でも実際にハカっちゃってるからね。

 

(1)あとあんまあのラグビーのハカすることをハカってるって言わないよ。神ってるみたいに言ってるけど。全然万能な言葉じゃないから。

 

(2)あ、向こうに走って行っちゃった。

 

(1)試合開始したんだろうな。もういいよ。他の人でいいわ。じゃあ伊達政宗は?俺あの片目に眼帯してる感じとかカッコいいなって思うんだよ。

 

(2)あーマサムネさんね。

 

(1)マサムネさんって言うなよ。

 

(2)あ、ちょうどそこで寝てるわ。

 

(1)なんだここは偉人集会所か?どんだけいるんだよ。

 

(2)マサムネさん起きた!ほらなんか質問することあったら聞いてあげるよ。

 

(1)あ、えーとじゃあなんで片目失っちゃったのか聞いてみてよ。

 

(2)オッケー。マサムネさん!なんで片目無いの?あ!そうなんだ。へー。

 

(1)なんだって?

 

(2)実際は両目見えるらしいよ。

 

(1)え!そうなの?初耳だわ〜。せっかくだしもっと聞いとこ。今まで戦った相手で1番手強かったのは誰か聞いてよ。

 

(2)マサムネさん!

 

(1)なんで介護ヘルパーみたいになるんだよ。

 

(2)今までで1番手強かった相手は?

 

(1)なんだって?

 

(2)ジャックニコルさんだって。

 

(1)は?

 

(2)だから、ジャックニコルソンのモノマネ芸人のジャックニコルさん!

 

(1)いやいやどういうこと?その人も知らないんだけど、じゃなくて絶対伊達政宗と戦ってないじゃん。

 

(2)あっちゃ〜。伊達政宗って言ってたんだ。

 

(1)え、そうだよ。誰に聞いてたの?

 

(2)伊達政宗のモノマネ芸人のだってマサムネさんに聞いてたわ。

 

(1)おい誰だよそれ!そりゃ両目もあるし手強い相手もジャックニコルさんだろうよ!モノマネバトルだろ!

 

(2)ごめんごめんお気に召さなかった?

 

(1)召すわけねえだろ。

 

(2)ってか伊達政宗のモノマネ芸人さん死んでんだね。

 

(1)そもそも伊達政宗のモノマネってなんだよ。マニアックですらねえよ。

 

(2)あ、ってかこの幽霊と会話できる能力、1日1人までが限界だから続きはまた明日ね。

 

(1)いやもういいよ。